「施工管理アプリを導入したいけどコストが心配」「中小建設会社でも無理なく使えるアプリを探している」「月額1万円以下で使えるアプリはある？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、低コストで使える施工管理アプリ8選を中小建設会社向けに厳選しました。月額1万円以下で使えるアプリから完全無料のアプリまで、コストを抑えて導入できるアプリを紹介します。
※注意：本記事では各アプリの隠れたコスト（初期費用、オプション料金、導入支援費用など）も詳しく解説します。「安いと思ったら追加費用がかかった」という失敗を防ぐために、ぜひ最後までお読みください。
関連記事： 【無料あり】施工管理アプリ10選｜人気アプリを厳選紹介
関連記事： Anymore施工管理の料金・機能・導入事例｜徹底解説
関連記事： 施工管理アプリおすすめ20選【2025年】料金・機能比較
施工管理アプリの料金相場
施工管理アプリの料金体系は大きく分けて2種類あります。
①ID課金型（1人あたり月額○円）
利用者数に応じて費用が変動する料金体系です。相場は1人あたり月額1,000円〜5,000円程度。少人数で利用する場合はコストを抑えられますが、利用者が増えるとコストも増加します。
②定額型（月額○円でアカウント無制限）
利用者数に関わらず月額固定の料金体系です。相場は月額10,000円〜50,000円程度。協力会社や職人さんも含めて多人数で利用する場合はお得になります。
中小建設会社が注意すべき「隠れたコスト」
月額費用だけでなく、以下のコストにも注意が必要です。「月額は安いが総コストは高い」というケースが多いため、必ず確認しましょう。
- 初期費用：0円〜100,000円以上まで様々（Kizukuは初期費用100,000円）
- 外部メンバー費用：協力会社や職人さんを招待する際の費用
- オプション費用：工程表や電子黒板などの主要機能が別料金の場合あり（KANNAなど）
- ストレージ追加費用：容量超過時の追加料金（Kizukuは1GBあたり1,100円/月）
- 導入支援費用：研修やサポートの追加費用（Kizukuは1日110,000円）
低コスト施工管理アプリ8選 比較表【2025年最新】
本記事で紹介する低コスト施工管理アプリ8選の料金・機能を一覧で比較します。※調査日：2024年11月22日
| アプリ名 | 初期費用 | 月額費用 | 外部メンバー | 無料トライアル | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| Anymore施工管理 | 0円 | 15,000円〜 | 0円 | 1ヶ月 | 全機能がオプションなし |
| クラフタ | 0円 | 完全無料 | 無料 | − | 広告表示あり |
| テラ施工管理 | 0円 | 完全無料 | 無料 | − | 広告あり、UI/UX古い |
| KANNA | 0円 | 要問い合わせ | 無料 | 14日間 | 主要機能がオプション料金 |
| サクミル | 0円 | 9,800円（30名） | 含む | 2ヶ月 | 1つ1つの機能は複雑な管理はできない |
| 現場ポケット | 要問い合わせ | 13,500円 | 含む | なし | 写真アップロードが遅いという口コミも |
| 蔵衛門 | 0円 | 1,300円/ID〜 | 別途 | フリープランあり | フリーは工事1つ・写真のみ |
| Kizuku | 100,000円 | 20,000円〜 | 含む | なし | 容量5GB、超過1,100円/GB |
主要機能のオプション状況【重要】
施工管理アプリを選ぶ際、「月額料金に何が含まれているか」を確認することが重要です。以下の表は、主要機能が基本料金に含まれているか（◯）、オプション料金が必要か（●）を示しています。
| アプリ名 | 工程管理 | 電子黒板 | 報告 | 検査 | 見積・請求 | 受発注 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Anymore施工管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| KANNA | ● | ● | ◯ | − | − | − |
| Kizuku | ● | − | ● | − | − | ● |
| サクミル | ◯ | − | ◯ | − | ◯ | − |
| 現場ポケット | ◯ | − | ◯ | − | − | − |
| 蔵衛門 | − | ◯ | − | − | − | − |
| クラフタ | − | − | − | − | − | − |
| テラ施工管理 | − | − | ◯ | − | − | − |
◯：基本料金に含まれる ●：オプション料金 −：機能なし
注目ポイント：KANNAは有料プラン（ライトプラン）でも工程表・電子黒板・データのエクスポート/インポートなどがオプション料金になります。見た目の月額が安くても、必要な機能を追加すると総コストが高くなる場合があるため注意が必要です。
【完全無料】0円で使える施工管理アプリ2選
コストをかけずに施工管理アプリを導入したい方向けに、完全無料で使えるアプリを紹介します。ただし、無料アプリには「広告表示」「機能制限」などのトレードオフがあることを理解した上で検討しましょう。
1. クラフタ
| 運営会社 | 株式会社グローバ |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 完全無料 |
| ユーザー数 | 25,000人以上 |
| 対象規模 | 中小規模 |
クラフタは、完全無料で利用できる施工管理アプリです。「パソコン操作が苦手な職人さんでも使える」をコンセプトに開発されており、LINEに似た操作性で定評があります。
メリット：
- 完全無料でアカウント数も無制限
- 案件管理・スケジュール・ファイル共有・写真管理・チャット機能を搭載
- ITに不慣れな職人さんでも使いやすいシンプル設計
デメリット：
- 広告の掲載あり
- 工程管理・電子黒板・見積請求などの機能がない
- シンプルな機能のみで高度な管理には不向き
こんな会社におすすめ：費用をかけたくない会社、シンプルな機能で十分な会社、ITに不慣れな職人が多い会社
2. テラ施工管理
| 運営会社 | Terra DX Solutions |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 完全無料 |
| 特徴 | 写真枚数・容量無制限 |
| 対象規模 | 中小規模 |
テラ施工管理は、完全無料で写真枚数・容量が無制限の施工管理アプリです。工事写真の管理を中心に、現場のコミュニケーションを効率化できます。
メリット：
- 完全無料で写真容量も無制限
- 案件管理・写真管理・チャット・報告機能を搭載
- 勤怠・入退場管理機能も搭載
デメリット：
- 広告の表示あり
- UI/UXが古い（無料相応のクオリティ）
- 電子黒板機能がない
- 見積・請求・原価管理機能がない
こんな会社におすすめ：写真管理を重視する会社、まずは無料で試したい会社
【要注意】無料プランがあるが制限が多いアプリ
3. KANNA（カンナ）
| 運営会社 | 株式会社Aldagram |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | 14日間 |
| フリープラン容量 | 5GB |
KANNAは、14日間の無料トライアルがある施工管理アプリです。シンプルで直感的な操作性が好評で、App Storeのユーザーレビューでも高評価を獲得しています。
メリット：
- 初期費用0円
- シンプルで使いやすい操作性
- 案件管理・写真管理・図面共有・チャット機能を搭載
デメリット（重要）：
- ライトプラン（有料）でも工程表・電子黒板・データのエクスポート/インポートがオプション料金
- フリープランは容量5GBのみ
- 見積・請求機能がない
- 月額料金が不透明（要問い合わせ）
注意：KANNAは「無料プランあり」と紹介されることが多いですが、実際は14日間のトライアルのみで、継続利用するには有料プランへの移行が必要です。さらに有料プランでも主要機能がオプション料金となるため、総コストを事前に確認してください。
こんな会社におすすめ：シンプルな機能で十分な会社、オプション料金を追加しても良い会社
4. 蔵衛門（くらえもん）
| 運営会社 | 株式会社ルクレ |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 1,300円（税抜）/ID〜 |
| 無料トライアル | フリープランあり（期間なし） |
| 導入社数 | 11万社以上 |
蔵衛門は、工事写真管理に特化した建設DXプラットフォームです。月額1,300円/ID〜という低価格で、電子黒板や写真台帳作成など写真管理に必要な機能が揃っています。
メリット：
- 月額1,300円/ID〜という低価格
- 電子黒板が基本機能に含まれる
- 写真台帳作成・クラウドストレージ機能を搭載
- App Store評価☆4.7の高評価
デメリット：
- フリープランは工事1つのみ、機能は写真管理のみに制限
- 写真管理特化のため、工程管理・見積請求などの施工管理機能がない
- ID課金のため、利用者が増えるとコストも増加
こんな会社におすすめ：写真管理を重視する会社、電子黒板を使いたい会社
【月額1万円以下】コスパ重視のアプリ
5. サクミル
| 運営会社 | 株式会社プレックス |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 9,800円（税抜）（30アカウントまで） |
| 容量 | 300GB |
| 無料トライアル | 2ヶ月間 |
サクミルは、月額9,800円で30アカウントまで利用できるオールインワンの施工管理アプリです。1人あたり約327円と、コストパフォーマンスに優れています。
メリット：
- 2ヶ月間の無料トライアルで十分に検証できる
- 初期費用0円
- 工程管理・見積請求・原価管理が基本機能に含まれる
- 40〜60代でも使いやすいシンプル設計
デメリット：
- 電子黒板機能がない
- 小規模向けで、大人数での利用には不向き
こんな会社におすすめ：小規模な建設会社、見積・請求・原価管理も一元化したい会社
【月額1〜2万円台】充実機能のアプリ3選
6. 現場ポケット
| 運営会社 | 株式会社アステックペイント |
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 13,500円（税抜）※アカウント数無制限 |
| 容量 | 無制限 |
| 無料トライアル | なし |
現場ポケットは、月額13,500円でアカウント数・容量が無制限という料金体系が魅力の施工管理アプリです。協力会社や職人さんを何人招待しても追加費用がかかりません。
メリット：
- アカウント数・容量が無制限
- GOOD DESIGN AWARD 2022受賞の使いやすさ
- 日報（出面管理）・トーク・掲示板・アルバム・報告書作成を搭載
デメリット：
- 無料トライアルがない
- 写真のアップロードが遅いという声あり
- 電子黒板・写真台帳機能がない
- 見積・請求・原価管理機能がない
- 初期費用が不透明（要問い合わせ）
こんな会社におすすめ：塗装・リフォーム会社、協力会社が多い会社
7. Anymore施工管理【おすすめ】
| 運営会社 | Anymore株式会社 |
| 初期費用 | 0円 |
| 月額費用 | 15,000円（税抜）〜 |
| 外部メンバー費用 | 0円 |
| 無料トライアル | 1ヶ月 |
| 対象規模 | 中小規模 |
Anymore施工管理は、中小建設会社向けの次世代型施工管理アプリです。初期費用0円、外部メンバー費用0円で、協力会社や職人さんを何人招待してもコストがかかりません。
メリット：
- 全機能がオプションなしで利用可能（工程管理・電子黒板・見積請求・受発注・検査すべて基本機能）
- 業界唯一のLINE連携機能で、LINEから工程確認や日報入力、写真アップロードが可能
- 業界唯一のGoogleカレンダー連携機能
- 初期費用0円、外部メンバー費用0円で総コストを抑えられる
- 1ヶ月の無料トライアルで全機能を試せる
- 案件管理・工程管理・報告・検査・写真・図面・入退場・発注・請求・見積もりまで一元管理
デメリット：
- サービスリリースが2024年12月と新しいため、導入実績はこれから
- 大規模現場よりも中小規模向け
他社との比較ポイント：
| 比較項目 | Anymore施工管理 | KANNA | 現場ポケット |
|---|---|---|---|
| 電子黒板 | ◯（基本機能） | ●（オプション） | −（なし） |
| 工程管理 | ◯（基本機能） | ●（オプション） | ◯ |
| 見積・請求 | ◯（基本機能） | −（なし） | −（なし） |
| LINE連携 | ◯（業界唯一） | −（なし） | −（なし） |
| 無料トライアル | 1ヶ月 | 14日 | なし |
こんな会社におすすめ：中小建設会社、オプション料金なしで全機能を使いたい会社、LINEを活用したい会社、協力会社との連携を重視する会社
8. Kizuku（キズク）
| 運営会社 | コムテックス株式会社 |
| 初期費用 | 100,000円（税抜） |
| 月額費用 | 20,000円（税抜）〜 |
| 容量 | 5GB（超過時：1GBあたり1,100円/月） |
| 無料トライアル | なし |
Kizukuは、工務店向けに開発された施工管理アプリです。AI写真仕分け機能により、撮影した写真を自動で整理できます。
メリット：
- AI写真仕分け機能で写真管理を効率化
- 写真管理・図面共有・チャット機能を搭載
デメリット：
- 初期費用100,000円が発生
- 容量上限5GB、超過時は1GBあたり1,100円/月（非常に高額）
- 導入支援に1日110,000円が発生
- 工程管理・報告・受発注がオプション料金
- 無料トライアルがない
こんな会社におすすめ：工務店、AI写真仕分け機能を使いたい会社
低コスト施工管理アプリの選び方｜5つのポイント
ポイント①：総コストで比較する
月額費用だけでなく、初期費用、外部メンバー費用、オプション費用、導入支援費用も含めた総コストで比較しましょう。「月額は安いが総コストは高い」というケースが多いため注意が必要です。
ポイント②：主要機能がオプション料金か確認する
工程管理・電子黒板・見積請求などの主要機能がオプション料金になっていないかを確認しましょう。KANNAのように有料プランでも主要機能がオプション料金となる製品があります。Anymore施工管理のように全機能がオプションなしで使える製品を選ぶと、予算オーバーを防げます。
ポイント③：無料トライアルの有無・期間を確認する
本格導入前に無料トライアルで操作感を確認することをおすすめします。現場ポケット・Kizukuなど無料トライアルがない製品もあるため、事前に確認が必要です。Anymore施工管理は1ヶ月、サクミルは2ヶ月の無料トライアルがあります。
ポイント④：操作性・導入のしやすさ
ITに不慣れな職人さんでも使えるかを確認しましょう。操作が難しいと現場に浸透せず、導入効果が得られません。LINE連携機能があるAnymore施工管理なら、普段使い慣れたLINEから操作できるため、ITに不慣れな職人さんでも抵抗なく使えます。
ポイント⑤：容量制限・追加料金を確認する
写真を多く撮影する現場では、容量制限と超過時の追加料金を確認しましょう。Kizukuは容量5GBで超過時1GBあたり1,100円/月と非常に高額です。現場ポケットは容量無制限で安心です。
目的別おすすめアプリまとめ
| 目的 | おすすめアプリ |
|---|---|
| 全機能をオプションなしで使いたい | Anymore施工管理 |
| LINEで簡単に使いたい | Anymore施工管理（業界唯一） |
| 完全無料で使いたい | クラフタ、テラ施工管理 |
| 長期の無料トライアルで試したい | サクミル（2ヶ月）、Anymore施工管理（1ヶ月） |
| 写真管理に特化したい | 蔵衛門（電子黒板付き） |
| アカウント無制限がいい | 現場ポケット（トライアルなし） |
| 見積・請求・原価管理も一括 | Anymore施工管理、サクミル |
まとめ
本記事では、低コストで使える施工管理アプリ8選を中小建設会社向けに紹介しました。
本記事のポイント：
- 月額料金だけでなく、初期費用・オプション料金・導入支援費用も含めた総コストで比較する
- KANNAなど有料プランでも主要機能がオプション料金の製品がある
- 現場ポケット・Kizukuなど無料トライアルがない製品もある
- Kizukuは容量5GB、超過時1GBあたり1,100円/月と高額
- 無料アプリは広告表示・機能制限がある
コストを抑えながら本格的な施工管理を実現したい中小建設会社には、全機能がオプションなしで使え、業界唯一のLINE連携機能を持つ「Anymore施工管理」がおすすめです。初期費用0円、外部メンバー費用0円で総コストを抑えられ、1ヶ月の無料トライアルで全機能を試せます。
サービス資料ダウンロード
工程表の作成や複数案件横断での工程管理を効率化したい担当者様向けに、「Anymore施工管理」の概要について紹介しています。
コメントを残す