044_ガントチャート式_工程表の作り方

ガントチャート式工程表の作り方|エクセルでのメリット・デメリット

「カレンダー式の工程表を作りたいけど、一から作成する時間がない」「無料で使えるエクセルテンプレートを探している」「月間・週間の工程を見やすく管理したい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

ガントチャート式工程表の作り方|エクセルでのメリット・デメリット

本記事では、建設業で使えるカレンダー式工程表の無料エクセルテンプレート3選を紹介します。各テンプレートの特徴、使い方、カスタマイズ方法まで解説しますので、自社の現場に合ったテンプレートを見つけてください。

関連記事: ガントチャート式工程表とは?使い分けや特徴について解説

関連記事: エクセルで工程表を作る方法【かんたん】建設会社向け

関連記事: 工程表をアプリ管理に切り替えるメリット|エクセルから移行で得られる効果

目次

カレンダー式工程表とは?

カレンダー式工程表とは、月間・週間などのカレンダー形式でスケジュールを表示する工程表です。日付ごとにタスクを記載できるため、「いつ何をするか」が直感的に把握できます。

カレンダー式工程表の特徴

  • 視認性が高い:カレンダー形式で日程が一目でわかる
  • 短期プロジェクトに最適:週間・月間の工程管理に向いている
  • イベント管理に便利:検査日、納品日などの重要日程を把握しやすい
  • 共有しやすい:職人さんや協力会社との情報共有がスムーズ

他の工程表との違い

工程表にはさまざまな種類がありますが、カレンダー式工程表は以下のような特徴があります。

工程表の種類特徴適した用途
カレンダー式工程表日付ごとにタスクを記載短期プロジェクト、イベント管理
バーチャート工程表横棒でスケジュールを表示中規模工事、全体スケジュール把握
ガントチャート工程表進捗率を横棒で表示進捗管理、複数作業の並行管理
ネットワーク工程表作業の依存関係を図示大規模工事、クリティカルパス管理

カレンダー式は、普段使い慣れたカレンダーと同じ形式なので、初めて工程表を使う方や、ITに不慣れな職人さんにも理解してもらいやすいというメリットがあります。

カレンダー式工程表のメリット

カレンダー式工程表を使うメリットを詳しく解説します。

メリット①:直感的でわかりやすい

カレンダー形式は誰もが日常的に使っている形式なので、専門知識がなくても理解しやすいです。職人さんや施主様への説明にも適しています。

メリット②:日程調整がしやすい

日付ベースで管理するため、休日や祝日を考慮したスケジュール調整がしやすいです。「この日は祝日だから作業できない」「雨天予備日をここに入れよう」といった調整が直感的に行えます。

メリット③:短期工事の管理に最適

リフォームや改修工事など、1週間〜1ヶ月程度の短期工事の管理に特に適しています。細かい日程を把握しやすく、日々の進捗確認がスムーズです。

メリット④:重要日程を見落としにくい

検査日、引渡し日、資材納品日など、絶対に忘れてはいけない日程をカレンダー上で目立つように表示できます。マイルストーンの管理に効果的です。

テンプレート選びのポイント

カレンダー式工程表のテンプレートを選ぶ際に、チェックすべきポイントを紹介します。

ポイント①:期間設定

工事の規模に合った期間のテンプレートを選びましょう。

  • 週間タイプ:1週間〜2週間程度の短期工事向け
  • 月間タイプ:1ヶ月程度のリフォーム・改修工事向け
  • 3ヶ月タイプ:中規模工事の全体計画向け
  • 年間タイプ:大規模工事や複数案件の管理向け

ポイント②:日付・曜日の自動更新機能

年月を変更すると日付と曜日が自動で更新されるテンプレートを選ぶと、手動で書き換える手間が省けて便利です。

ポイント③:祝日・休日の表示

土曜・日曜・祝日が色分け表示されるテンプレートを選ぶと、休工日を考慮したスケジュールが立てやすくなります。

ポイント④:予定と実績の管理

「予定」と「実績」を分けて記載できるテンプレートを選ぶと、計画と実際の進捗を比較しながら管理できます。

ポイント⑤:カスタマイズのしやすさ

自社の運用に合わせて項目や色を変更しやすいシンプルな構成のテンプレートがおすすめです。複雑なマクロが組まれていると、カスタマイズが難しくなる場合があります。

無料エクセルテンプレート3選

建設業で使えるカレンダー式工程表の無料エクセルテンプレートを3つ厳選して紹介します。

①ビズ研(Bizken)工程表テンプレート

おすすめポイント:

  • 無料・登録不要でダウンロード可能
  • 週間・月間・年間など複数の期間タイプを用意
  • シンプルな構成でカスタマイズしやすい
  • 日付・曜日の自動生成機能あり

特徴:

ビズ研は、ビジネス文書のテンプレートを多数提供している人気サイトです。工程表テンプレートも充実しており、建設業向けの工事工程表だけでなく、一般業務向けのプロジェクト進行表も用意されています。

月間工程表では、年月を入力すると日付と曜日が自動で表示される仕様になっており、毎月使い回しが可能です。シンプルな構成なので、自社のニーズに合わせたカスタマイズも容易です。

こんな方におすすめ:

  • シンプルで使いやすいテンプレートを探している方
  • 登録なしですぐにダウンロードしたい方
  • 自社仕様にカスタマイズしたい方

②[文書]テンプレートの無料ダウンロード

おすすめポイント:

  • 1ヶ月単位のカレンダー付きテンプレート
  • 予定と実績を分けて記載可能
  • 年月を変えると日付・曜日が自動更新
  • 週間工程表のテンプレートも提供

特徴:

このテンプレートでは、「作業の開始・終了予定」と「実際の取り組み状況」を分けて記載できる形式になっています。カレンダー部分は年月を変更すると日付と曜日が自動更新されるため、手動で書き換える必要がなく便利です。

週間工程表のテンプレートでは、各工程の上段に「予定」、下段に「実績」を記載するガントチャート形式で、予定と実績を照らし合わせながら進捗を把握できます。

こんな方におすすめ:

  • 予定と実績を比較しながら管理したい方
  • 月間・週間両方のテンプレートが欲しい方
  • 建設現場以外でも汎用的に使いたい方

③テンプレデポ 工程表テンプレート

おすすめポイント:

  • 年間・月間・週間・1日と4種類の期間に対応
  • レイアウトが統一されており使いやすい
  • リフォーム業向けのサンプル付き
  • 工程名・開始日・終了日を記載する形式

特徴:

テンプレデポでは、年間・月間・週間・1日と、4種類の期間に対応したテンプレートを提供しています。レイアウトは統一されているため、期間ごとに使い分けても違和感なく運用できます。

年間工程表にはリフォーム事業者向けのサンプルデータが入っており、どのように記載すればよいかの参考になります。月間工程表では日付ごとにスケジュールを指定でき、工程名と開始日・終了日を記載する形式です。

こんな方におすすめ:

  • 複数の期間タイプを使い分けたい方
  • 統一されたフォーマットで管理したい方
  • サンプル付きで使い方を確認したい方

テンプレート比較表

3つのテンプレートを比較表にまとめました。

項目ビズ研[文書]テンプレートテンプレデポ
対応期間週間・月間・年間週間・月間1日・週間・月間・年間
日付自動更新△(手動設定)
予定/実績管理
祝日表示
サンプル付き
カスタマイズ性
登録不要

エクセルテンプレートのカスタマイズ術

ダウンロードしたテンプレートを自社仕様にカスタマイズする方法を紹介します。

カスタマイズ①:作業項目の追加・変更

テンプレートに用意されている作業項目を、自社の工事内容に合わせて変更しましょう。

  • 行を追加・削除して作業項目数を調整
  • 作業名を自社で使う呼び方に変更
  • 担当者欄や備考欄を追加

カスタマイズ②:色分けルールの設定

作業の種類や状況に応じて色分けすると、視認性が向上します。

  • 予定:青系の色
  • 実績(完了):緑系の色
  • 遅延:赤系の色
  • 重要日程(検査日など):黄色でハイライト

カスタマイズ③:会社ロゴ・工事情報の追加

施主様や元請けに提出する際には、以下の情報を追加しておくと良いでしょう。

  • 会社名・会社ロゴ
  • 工事名・工事場所
  • 工期(着工日〜竣工予定日)
  • 作成日・更新日

カスタマイズ④:条件付き書式の活用

エクセルの「条件付き書式」機能を使えば、特定の条件に応じて自動で色が変わるように設定できます。

  • 今日の日付を自動でハイライト
  • 土曜・日曜を自動で色分け
  • 期限が過ぎた作業を赤色表示

カレンダー式工程表を活用した進捗管理のコツ

カレンダー式工程表を効果的に活用するためのコツを紹介します。

コツ①:毎日更新する習慣をつける

工程表は「作って終わり」ではありません。毎日の終業時に進捗を更新することで、遅延の早期発見につながります。

コツ②:予備日を設ける

天候不良や資材遅延などに備えて、予備日(バッファ)を設定しておきましょう。特に屋外作業が多い工事では重要です。

コツ③:関係者と共有する

工程表は自分だけが見るのではなく、職人さん、協力会社、施主様と共有しましょう。全員が同じスケジュールを把握していることで、連携ミスを防げます。

コツ④:バーチャート工程表と併用する

カレンダー式は日程の詳細把握に優れていますが、全体の流れを把握するにはバーチャート工程表との併用がおすすめです。全体工程表(バーチャート)と週間工程表(カレンダー式)を使い分けると効果的です。

エクセルテンプレートの限界と対策

エクセルテンプレートは便利ですが、いくつかの限界もあります。

限界①:リアルタイム共有が難しい

エクセルファイルは、メールやファイルサーバーで共有しても、どれが最新版かわからなくなることがあります。バージョン管理に注意が必要です。

対策:Googleスプレッドシートやクラウドストレージを活用する

限界②:同時編集に制限がある

複数人が同時に編集しようとすると、競合が発生することがあります。

対策:編集担当者を決める、またはクラウドツールを活用する

限界③:変更時の再計算が手間

工程変更があった場合、関連する日程を手動で修正する必要があります。

対策:自動計算機能付きのテンプレートや専用ソフトを活用する

限界④:現場からの更新が難しい

エクセルファイルはスマートフォンからの編集が困難です。現場で進捗を確認・更新したい場合には不便です。

対策:モバイル対応の施工管理アプリを活用する

まとめ

カレンダー式工程表は、直感的でわかりやすく、短期プロジェクトの管理に最適な工程表です。

本記事のポイント:

  • カレンダー式工程表は、月間・週間などのカレンダー形式でスケジュールを表示
  • 職人さんや施主様にも理解しやすい形式
  • 無料のエクセルテンプレートを活用すれば、すぐに導入可能
  • テンプレート選びは「期間設定」「日付自動更新」「予定/実績管理」をチェック
  • 自社仕様にカスタマイズして活用する

まずは無料テンプレートをダウンロードして、自社の現場で試してみてはいかがでしょうか。

カレンダー連携も可能「Anymore施工管理」

「エクセルでの工程表管理に限界を感じている」「現場からスマホで進捗を更新したい」「Googleカレンダーと連携してスケジュール管理を一元化したい」——そんなお悩みをお持ちではありませんか?

施工管理アプリ「Anymore」なら、カレンダー式の工程管理をさらに効率化できます。

Anymore施工管理:作業予定管理機能
Anymore施工管理:作業予定管理機能

Anymoreが選ばれる理由:

  • Googleカレンダー連携:工程表の予定をGoogleカレンダーに自動反映
  • 直感的な工程表作成:ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に作成・修正
  • リアルタイム共有:変更は即座に全員に反映、最新情報を常に共有
  • スマホ対応:現場からスマホで進捗を確認・更新可能
  • 豊富な機能:工程管理だけでなく、案件管理・写真・報告・検査・発注・請求まで一元管理
  • LINE連携:職人さんへの連絡もLINEでスムーズに

しかも、初期費用0円・外部メンバー費用0円・月額15,000円〜と、中小規模の施工会社様でも導入しやすい料金設定です。

エクセルの限界を感じたら、カレンダー連携も可能な施工管理アプリを試してみませんか?

anymore施工管理説明資料

サービス資料ダウンロード

エクセルでの工程表作成から卒業してDXを実現したい担当者様向けに、Anymore施工管理の概要について紹介しています。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

まずは無料でお試しください

1ヶ月間、すべての機能を無料でご利用いただけます。
導入サポートも無料で対応いたします。

※ しつこい営業活動は致しません。