074_建設業の見積書_テンプレート10選

建設業の見積書テンプレート10選|無料・エクセル対応

「建設業向けの見積書テンプレートを探している」「エクセルで使える無料テンプレートが欲しい」「内訳明細付きの見積書を作りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

建設業の見積書テンプレート10選|無料・エクセル対応

本記事では、建設業向け見積書テンプレート10選を紹介します。無料でダウンロードできるエクセル対応のテンプレートを、用途別に厳選しました。見積書の書き方や記載すべき項目も解説しますので、ぜひご活用ください。

関連記事: 建設業の見積書を書く方法|内訳と利益率を意識した作成ポイント

関連記事: 見積ソフトおすすめ10選【建設業向け】無料・エクセル連携

関連記事: 建築工事見積書の見本と内訳|適正価格を提示するコツ

目次

建設業の見積書とは?

建設業の見積書とは、工事を請け負う際に、工事内容と金額を顧客に提示する書類です。建設業法では、請負契約を締結する際に、工事の種別ごとに材料費・労務費・その他経費の内訳を明らかにして見積もりを行うよう努めることが定められています。

工事見積書の構成

工事見積書は、一般的に以下の3点で構成されます。

構成要素内容
表紙工事の概要と合計金額を記載。工事名・場所・期間・見積金額などを明記
内訳書合計金額の内訳詳細。各工事ごとのコストを工種別に記載
見積条件書見積金額で工事を行うための条件。支払条件・工期・保証内容などを明記

見積書と請求書の違い

項目見積書請求書
発行タイミング契約前工事完了後
目的工事内容・金額の概算提示代金の請求
法的効力契約の参考資料債権の証拠書類

建設業の見積書に記載すべき項目

建設業の見積書には、以下の項目を記載する必要があります。

基本項目

  • タイトル:「御見積書」と記載(見積書の一番上に配置)
  • 見積番号:建設業では再提出が多いため必須
  • 見積日付:作成日または提出日
  • 宛先:会社名・部署名・担当者名(「様」「御中」を正しく使い分け)
  • 自社情報:会社名・住所・電話番号・担当者名
  • 見積金額:合計金額を大きく明記
  • 有効期限:一般的に2〜3週間程度

工事関連項目

  • 工事件名:工事の名称
  • 工事場所:施工場所の住所
  • 工事概要:工事の内容・規模
  • 工事期間:着工日〜完了予定日
  • 支払条件:支払方法・支払期日

内訳項目

  • 工事名称:各工種の名称
  • 数量:材料や作業の数量
  • 単位:m、㎡、式、人工など
  • 単価:1単位あたりの金額
  • 金額:数量×単価
  • 法定福利費:事業主負担分の社会保険料(内訳明示が必要)

法定福利費の記載について

平成25年から、建設業の見積書には法定福利費を内訳明示して記載することが義務付けられています。これは、建設業における社会保険未加入問題を解消するための取り組みの一環です。

法定福利費とは

法定福利費とは、企業が法律に基づいて負担する社会保険料のことです。以下の保険料が含まれます。

  • 健康保険料(介護保険料含む)
  • 厚生年金保険料(児童手当拠出金含む)
  • 雇用保険料
  • 労災保険料

法定福利費の計算方法

法定福利費は、以下の計算式で算出します。

法定福利費 = 労務費 × 法定保険料率

法定保険料率は各種保険料率の合計値で、2024年度の概算では約30〜35%程度が一般的です(地域や事業規模により異なります)。

見積書への記載ポイント

  • 「労務費」と「法定福利費」は別々に記載する
  • 記載する法定福利費は事業主負担分のみ
  • 法定福利費も消費税の対象となる
  • 「工事請負料」とまとめて記載するのはNG

建設業向け見積書テンプレート10選【無料・エクセル対応】

建設業で使える無料の見積書テンプレートを10選ご紹介します。すべてエクセル形式でダウンロード可能です。

1. アイピア|建築業向け見積書テンプレート

提供元株式会社アイピア
料金無料(登録不要)
形式エクセル
特徴階層見積対応、原価計算機能付き

アイピアは、建築業向け管理システムを提供する企業が配布する無料テンプレートです。縦型・横型、階層あり・なし、原価管理ありなど、多様なフォーマットが用意されています。

おすすめポイント:

  • 会員登録不要で即ダウンロード可能
  • 建築業特有の階層見積に対応
  • 原価入力で粗利確認ができるテンプレートあり
  • 法定福利費の記載方法も解説あり

URL:https://aippearcloud.com/estimate/

2. テンプレートBANK|工事用見積書テンプレート

提供元TB株式会社
料金無料(会員登録必要)
形式エクセル
特徴計算式設定済み、縦型・横型選択可

テンプレートBANKは、各種業務で使用するテンプレートを多数提供しているサービスです。建設業向けの工事見積書テンプレートも充実しています。

おすすめポイント:

  • 工事件名・場所・概要・期間の記載欄あり
  • 計算式設定済みと未設定の2種類から選べる
  • 内税・外税の設定変更が可能
  • カラー・モノクロのデザインバリエーション

URL:https://www.templatebank.com/industry/construction/estimate-templates

3. bizocean(ビズオーシャン)|見積書テンプレート

提供元トライベック株式会社
料金無料(会員登録必要)
形式エクセル
特徴シンプルなデザイン、多数のフォーマット

bizoceanは、ビジネス書式のテンプレートを多数公開しているサイトです。シンプルなデザインで使いやすい見積書テンプレートが揃っています。

おすすめポイント:

  • 個人・フリーランスでも使いやすいシンプルデザイン
  • 項目の追加・削除が簡単
  • ダウンロード後すぐに使える

URL:https://www.bizocean.jp/doc/category/28/

4. 経費削減実行委員会|工事見積書テンプレート

提供元経費削減実行委員会
料金無料
形式エクセル
特徴内訳書・明細書付き、請求書連動タイプあり

経費削減実行委員会は、建設業向けのテンプレートを多数提供しているサイトです。表紙・内訳書・明細書がセットになったテンプレートが特徴です。

おすすめポイント:

  • 表紙+内訳書+明細書のセットテンプレートあり
  • 見積書と請求書が連動するタイプも提供
  • 送付状付きテンプレートあり
  • シンプルで使いやすいデザイン

URL:https://econavi.owners.ne.jp/template/search/gyosyu/381/

5. [文書]テンプレートの無料ダウンロード|工事見積書

提供元[文書]テンプレートの無料ダウンロード
料金無料(登録不要)
形式エクセル
特徴100種類以上、自動ナンバリング機能

[文書]テンプレートの無料ダウンロードは、会員登録なしでダウンロードできるサイトです。工事見積書だけで100種類以上のテンプレートが用意されています。

おすすめポイント:

  • 会員登録不要で即ダウンロード
  • 表紙付き見積書(丁寧な挨拶文・シンプル挨拶文選択可)
  • 明細の自動ナンバリング機能付き
  • 注文書・請書・請求書など関連テンプレートも充実

URL:https://template.k-solution.info/2006/06/04_1_2.html

6. マネーフォワード クラウド|見積書テンプレート

提供元株式会社マネーフォワード
料金無料
形式エクセル
特徴法定福利費対応、記載例付き解説あり

マネーフォワード クラウドは、クラウド型の会計・請求書サービスを提供する企業のテンプレートです。法定福利費を内訳明示した見積書のテンプレートが用意されています。

おすすめポイント:

  • 法定福利費の記載例付きで分かりやすい
  • 建設業法に準拠した書き方を解説
  • 見積書の書き方ガイドも充実

URL:https://biz.moneyforward.com/invoice/basic/57957/

7. AnyONE(エニワン)|見積書テンプレート

提供元エニワン株式会社
料金無料
形式エクセル・PDF
特徴A4・A3サイズ対応、工務店向け

AnyONEは、工務店向けの業務効率化ソフトを提供する企業のテンプレートです。工務店・リフォーム会社に特化した見積書が用意されています。

おすすめポイント:

  • A4・A3サイズに対応
  • エクセル・PDF両形式で利用可能
  • 項目の増減など自由に編集可能
  • 工務店向けソフト会社の信頼性あり

8. クラフトバンク|工事見積書テンプレート

提供元株式会社クラフトバンク
料金無料
形式エクセル
特徴表紙・内訳書・条件書のセット

クラフトバンクは、建設業向けのマッチングサービスを提供する企業のテンプレートです。工事見積書の3点セット(表紙・内訳書・条件書)が揃っています。

おすすめポイント:

  • 表紙・内訳書・見積条件書の完全セット
  • 建設業の見積書の書き方を詳しく解説
  • 関数が組み込み済みで計算が楽

URL:https://cbo.craft-bank.com/article/detail/mitsumori-sakusei/

9. Smartsheet|建設工事見積書テンプレート

提供元Smartsheet Inc.
料金無料
形式エクセル
特徴新築・改築・増築対応、豊富なバリエーション

Smartsheetは、米国に本社を構えるプロジェクト管理ツール会社のテンプレートです。シンプルなものから複雑なものまで、幅広い見積書テンプレートを提供しています。

おすすめポイント:

  • 新築・改築・増築に対応
  • 建設工事予算・入札書テンプレートも提供
  • 必要に応じて自由に編集可能

10. COREC(コレック)|見積書テンプレート

提供元株式会社ラクス
料金無料
形式エクセル
特徴スタンダード・工事用、Web発注連携可

CORECは、Web上で見積書を作成・送信できるサービスです。無料のエクセルテンプレートも提供しており、工事に特化した見積書も用意されています。

おすすめポイント:

  • スタンダード(10行・15行)と工事用から選択可
  • 横長レイアウトで書きやすい
  • 項目変更も自由に編集可能

URL:https://iroha.corec.jp/customer/ja/portal/articles/1999402

見積書テンプレートの選び方

見積書テンプレートの選び方

建設業向け見積書テンプレートを選ぶ際のポイントを解説します。

ポイント①:工事の規模・種類に合わせる

小規模な工事であればシンプルなテンプレートで十分ですが、大規模工事や複数工種にまたがる工事では、階層見積に対応したテンプレート内訳明細書付きのテンプレートを選びましょう。

ポイント②:計算式の有無を確認

エクセルテンプレートには、計算式が設定済みのもの未設定のものがあります。入力ミスを防ぎたい場合は計算式設定済みを、自由にカスタマイズしたい場合は未設定のテンプレートを選びましょう。

ポイント③:法定福利費の記載欄があるか

建設業では法定福利費の内訳明示が義務付けられています。法定福利費を記載できる欄があるテンプレートを選ぶか、既存のテンプレートに欄を追加して対応しましょう。

ポイント④:信頼できる提供元を選ぶ

テンプレートは企業が提供しているものを選ぶのがおすすめです。個人が作成したテンプレートは、最新の法律や税率に対応していない可能性があります。見積ソフトを提供している企業のテンプレートであれば、更新も定期的に行われており安心です。

見積書作成時の注意点

見積書を作成する際に注意すべきポイントを解説します。

注意点①:有効期限を必ず記載

建設業は材料価格の変動が大きいため、見積書には必ず有効期限を記載しましょう。時間が経過しても見積書を提示している限り、その金額で工事を引き受けなければならないリスクがあります。一般的に2〜3週間程度が目安です。

注意点②:「一式」表記は避ける

「工事一式〇〇円」などの不明確な内訳は、顧客の不信感を招く要因になります。工事の規模にかかわらず、工種ごとに内訳を分けて記載しましょう。

注意点③:見積番号で管理

建設業では見積書の再提出が多いため、見積番号を付けて管理することが重要です。修正前の見積書も残しておき、どのバージョンで契約したかを明確にしましょう。

注意点④:押印で正式書類であることを証明

見積書への押印は法律上の義務ではありませんが、角印や代表印を押すことで、企業が提出した正式な書類であることを証明できます。角印は会社名の最後の文字に被せるように押すのが一般的です。

エクセルテンプレートのメリット・デメリット

メリット

  • 無料で使える:コストをかけずに導入可能
  • カスタマイズ可能:自社向けに項目を追加・変更できる
  • すぐに使える:ダウンロード後すぐに入力開始
  • 計算機能:関数で自動計算が可能

デメリット

  • 手入力によるミス:入力ミスが発生しやすい
  • データ管理が煩雑:ファイルが増えると管理が大変
  • 共有が難しい:社内での情報共有に手間がかかる
  • 過去データの活用が困難:類似工事の見積を探すのに時間がかかる

まとめ

建設業の見積書は、工事内容と金額を顧客に提示する重要な書類です。無料のエクセルテンプレートを活用すれば、コストをかけずに見積書作成を効率化できます。

本記事のポイント:

  • 見積書は表紙・内訳書・見積条件書の3点で構成
  • 法定福利費の内訳明示は平成25年から義務化
  • テンプレートは工事の規模・種類に合わせて選ぶ
  • 信頼できる企業提供のテンプレートがおすすめ
  • 有効期限の記載と「一式」表記を避けることが重要

見積書の作成頻度が高い場合や、データを一元管理したい場合は、見積ソフト・施工管理アプリの導入も検討してみてください。

見積作成を効率化「Anymore施工管理」

「見積書の作成に時間がかかる」「過去の見積データを活用したい」「見積から請求まで一元管理したい」——そんなお悩みをお持ちではありませんか?

施工管理アプリ「Anymore」なら、見積作成から発注、請求、工程管理まで一元管理できます。

Anymore施工管理:請求管理機能
Anymore施工管理:請求管理機能

Anymoreが選ばれる理由:

  • 見積機能:過去データの活用で見積作成を効率化
  • 発注・請求連携:見積から発注・請求への転記が簡単
  • 予算管理:工事ごとの粗利をリアルタイムで把握
  • 案件一元管理:工程表・写真・報告書も案件ごとに管理
  • シンプルで使いやすい:業界で最もシンプルな操作性
  • スマホ対応:外出先からも確認・更新可能

しかも、初期費用0円・外部メンバー費用0円・月額15,000円〜と、中小規模の施工会社様でも導入しやすい料金設定です。

見積作成の効率化と業務全体の一元管理を実現しませんか?

anymore施工管理説明資料

サービス資料ダウンロード

見積作成や請求処理などの業務をそろそろエクセルから卒業してDXを実現したい担当者様向けに、Anymore施工管理の概要について紹介しています。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

まずは無料でお試しください

1ヶ月間、すべての機能を無料でご利用いただけます。
導入サポートも無料で対応いたします。

※ しつこい営業活動は致しません。