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ISO9001とは?【建設業】認証取得のメリットを解説【2025年版】

「ISO9001って何?」「建設業で取得するメリットは?」「認証取得にはどのくらい費用がかかる?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ISO9001は品質マネジメントシステムの国際規格であり、建設業では経審の加点や公共工事の入札で有利になるなど、さまざまなメリットがあります。

本記事では、ISO9001の基礎知識・建設業での認証取得メリット・取得の流れと費用について徹底解説します。経審対策と併せて、認証取得を検討してみましょう。

ISO9001とは?

ISO9001とは、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standardization)が定めた品質マネジメントシステム(QMS:Quality Management System)の国際規格です。

組織が顧客に提供する製品やサービスの品質を継続的に向上させるための仕組み(マネジメントシステム)を構築・運用するための要求事項を定めています。

ISOとは

ISO(国際標準化機構)は、スイスのジュネーブに本部を置く非政府組織で、世界共通の国際規格を策定しています。ISO規格には以下のようなものがあります。

  • ISO9001:品質マネジメントシステム
  • ISO14001:環境マネジメントシステム
  • ISO45001:労働安全衛生マネジメントシステム
  • ISO27001:情報セキュリティマネジメントシステム

品質マネジメントシステム(QMS)とは

品質管理を組織的・継続的に行うための仕組みが品質マネジメントシステム(QMS)です。ISO9001では、以下の7つの原則に基づいてQMSを構築します。

原則内容
①顧客重視顧客の要求事項を満たし、期待を超えることを目指す
②リーダーシップ経営者がリーダーシップを発揮し、方向性を示す
③人々の積極的参加全員が品質向上に参加する
④プロセスアプローチ業務をプロセスとして管理する
⑤改善継続的な改善を行う
⑥客観的事実に基づく意思決定データや情報に基づいて判断する
⑦関係性管理外部の利害関係者との関係を管理する

PDCAサイクルとの関係

ISO9001はPDCAサイクルの考え方を基本としています。

  • Plan(計画):品質目標を設定し、実現のための計画を立てる
  • Do(実行):計画に基づいて業務を実施する
  • Check(評価):結果を測定・評価する
  • Act(改善):評価結果に基づいて改善する

このサイクルを継続的に回すことで、品質の向上を図ります。

建設業でISO9001を取得するメリット

建設業でISO9001を取得することには、多くのメリットがあります。

①経審(経営事項審査)で加点される

公共工事の入札に必要な経営事項審査(経審)において、ISO9001の認証取得はW点(社会性等)の加点対象となります。

項目加点
ISO9001のみ取得5点
ISO14001のみ取得5点
ISO9001・ISO14001両方取得10点

経審の点数は公共工事の受注に直結するため、大きなメリットと言えます。

②公共工事の入札で有利になる

多くの自治体では、入札参加資格審査や総合評価落札方式において、ISO9001の取得を加点要素としています。

  • 入札参加資格の格付けで有利
  • 総合評価方式の技術評価点で加点
  • 一部の発注機関ではISO取得を入札条件にしている場合も

③品質管理体制が強化される

ISO9001の導入により、社内の品質管理体制が整備されます。

  • 業務プロセスの標準化・文書化
  • 品質目標の明確化
  • 不具合の予防・早期発見
  • 継続的な改善活動

結果として、施工品質の向上やクレームの減少につながります。

④企業の信頼性・イメージが向上する

ISO9001は国際的に認知された規格であり、取得していることで企業の信頼性が高まります。

  • 顧客からの信頼獲得
  • 取引先の開拓
  • 大手ゼネコンとの取引条件
  • 採用活動でのアピール

⑤業務の効率化につながる

業務プロセスを見直し、標準化することで効率化が図れます。

  • 無駄な作業の削減
  • 手戻りの減少
  • コスト削減
  • 生産性の向上

ISO9001認証取得の流れ

ISO9001の認証取得には、一般的に6ヶ月〜1年程度の期間が必要です。

認証取得までのステップ

【STEP1】準備・体制構築(1〜2ヶ月)

  • 経営者のコミットメント(取得の決定)
  • ISO推進チームの編成
  • コンサルタントの選定(必要に応じて)
  • 認証機関の選定

【STEP2】現状分析(1ヶ月)

  • 現在の業務プロセスの洗い出し
  • ISO9001の要求事項との差異分析(ギャップ分析)
  • 課題の特定

【STEP3】文書作成・システム構築(2〜4ヶ月)

  • 品質方針・品質目標の策定
  • 品質マニュアルの作成
  • 業務手順書・規定類の作成
  • 記録様式の整備

【STEP4】運用・教育(2〜3ヶ月)

  • 従業員への教育・研修
  • QMSの運用開始
  • 記録の蓄積

【STEP5】内部監査(1ヶ月)

  • 内部監査員の養成
  • 内部監査の実施
  • 不適合事項の是正

【STEP6】マネジメントレビュー

  • 経営者による見直し(マネジメントレビュー)の実施
  • 改善点の特定と対応

【STEP7】審査・認証取得(1〜2ヶ月)

  • 第一段階審査(文書審査)
  • 第二段階審査(現地審査)
  • 審査結果の判定
  • 認証書の発行

ISO9001認証取得の費用

ISO9001の認証取得には、以下のような費用がかかります。

費用の目安

費用項目金額の目安備考
コンサルティング費用50〜200万円自社対応なら不要
審査費用(初回)50〜100万円認証機関・規模による
審査費用(維持)20〜50万円/年サーベイランス審査
審査費用(更新)40〜80万円/3年3年ごとの更新審査
教育・研修費用10〜30万円内部監査員養成など

従業員数50名程度の建設会社の場合、初年度は100〜300万円程度、維持費用として年間30〜60万円程度が目安となります。

費用を抑えるポイント

  • コンサルタントなしで自社対応:経験者がいれば可能
  • 複数の認証機関から見積もり:審査費用は機関によって異なる
  • ISO14001との統合審査:両方取得する場合は割引あり
  • 補助金・助成金の活用:自治体によっては取得支援制度あり

ISO9001と建設業許可の関係

建設業許可の取得にISO9001は必須ではありませんが、取得していることで管理体制の充実をアピールできます。

また、大手ゼネコンの協力会社になる際に、ISO9001の取得を条件としている場合もあります。

ISO9001に関するよくある質問

Q1. ISO9001の有効期限は?

ISO9001の認証は3年間有効です。3年ごとに更新審査を受ける必要があります。また、毎年1〜2回のサーベイランス審査(維持審査)を受けて、継続的にQMSが機能していることを確認します。

Q2. 小規模な建設会社でも取得できる?

取得可能です。従業員数に関わらず、QMSを構築・運用できれば認証を取得できます。小規模企業向けにシンプルな仕組みで運用する方法もあります。

Q3. ISO9001とISO14001は同時に取得できる?

同時取得が可能です。ISO9001(品質)とISO14001(環境)を統合したマネジメントシステムを構築し、統合審査を受けることで効率的に取得できます。経審でも両方取得すると10点の加点があります。

Q4. 認証を維持できなくなったらどうなる?

サーベイランス審査や更新審査で重大な不適合が是正されない場合、認証が取り消されることがあります。認証が取り消されると、経審の加点もなくなります。

まとめ

本記事では、ISO9001の基礎知識・建設業での認証取得メリット・取得の流れと費用について解説しました。

ISO9001のポイント(まとめ):

  • ISO9001とは:品質マネジメントシステムの国際規格
  • 建設業でのメリット:経審で5点加点、公共工事の入札で有利、品質管理体制の強化
  • 取得期間:6ヶ月〜1年程度
  • 費用:初年度100〜300万円、維持費30〜60万円/年が目安
  • 有効期限:3年(毎年のサーベイランス審査あり)

ISO9001の取得は、公共工事の受注拡大や企業の信頼性向上につながります。経審対策や品質管理体制の強化を検討している建設会社は、ぜひ認証取得を検討してみてください。

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