お役立ちコラム

カレンダー式工程表の無料エクセルテンプレート3選!

【建設業】カレンダー式工程表の無料エクセルテンプレート3選!

建設業において、工程表はプロジェクト進行管理に欠かせないツールです。その中でもカレンダー式工程表は、月間・週間などの単位でスケジュールを視覚化し、チームメンバーや協力会社との情報共有をスムーズに行えます。特にエクセル(Excel)対応の無料テンプレートを活用すれば、わざわざ一からフォーマット(雛形)を作成する手間を省け、すぐに「作業工程表」や「進捗管理表」として活用可能です。

本記事では、建設業で使えるカレンダー式工程表を無料でダウンロードできるエクセルテンプレートを3つ厳選して紹介します。月間工程表から3か月単位の計画表まで、さまざまなニーズに応えるテンプレートを取り上げるので、自社プロジェクトや現場ごとの工期調整にぜひ役立ててください。

1. カレンダー式工程表のメリット

まず、なぜ「カレンダー式」の工程表がおすすめなのか、そのメリットを整理しておきましょう。

  1. 日付軸での把握が容易
    月間や週単位で日付が明記されているため、いつ何の作業が行われるのかを直感的に理解できます。休日や祝日、天候リスクがある日などをマークすることで、実際の進捗管理がより現実的になります。
  2. 複数タスクを同時管理しやすい
    工区ごと、設備工事ごと、仕上げ工種ごとなど、複数の作業工程を並行して表示し、それぞれの開始・終了日を把握できます。これにより、リソースの過不足や工期のバッティングを事前に回避しやすくなります。
  3. コミュニケーションが円滑に
    カレンダー式は、現場担当者や発注者、設計事務所、下請業者など、さまざまな関係者がパッと見て理解しやすいフォームです。エクセルで共有し、進捗報告や変更があったときも即座に更新・再配布が可能です。

2. テンプレート選定時のポイント

エクセル対応の「月間工程表」や「3か月計画表」を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。

  • レイアウトの見やすさ
    一目で全体像を把握できるか、色分けやセルの結合状態が使いやすいかを確認します。
  • 期間設定の柔軟性
    1か月単位なのか、3か月・6か月など長期間にわたるものにも対応できるのかをチェックしましょう。工期が長期化するプロジェクトには、複数期間の展開が可能なテンプレが便利です。
  • タスク数・行数の十分さ
    現場作業が多いプロジェクトでは、タスク数が増えるため、行数にゆとりがあるテンプレートが好まれます。
  • 進捗率管理への対応
    作業済み、作業中、未着手などを視覚的に示せるフォーマットであれば、進捗管理表としても活用しやすいです。

以下では、これらのポイントを踏まえた上で、無料でダウンロードできるおすすめのエクセルテンプレートを3つご紹介します。

3. 無料エクセルテンプレート3選

(1) Biz研工程表テンプレート

概要
Biz研の工程表は非常にシンプルな工程表で、複雑なマクロや関数はないですが、1日、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年という期間のテンプレートからプロジェクトにフィットする工程表のテンプレートを選択することができます。

特徴

  • 豊富なテンプレート:1ヶ月だけではなく、3ヶ月や1日のテンプレートもあります。
  • 非常にシンプル:関数やマクロがないので誰でもすぐ利用できます。

(2) Excel Pro工程表

概要
1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年とシートが用意されており、工程名と施工期間を入力するだけで全体に反映されます。また、予定日と実施日を管理できるので工程ごとの出来高や進捗状況を把握できるのが大きなメリットです。マクロを利用しているので、カスタマイズをしたい方は別のテンプレートがおすすめです。

特徴

  • レイアウトが豊富:1ヶ月〜1年間とテンプレートが豊富
  • 予定・実績の管理が可能:予定日・実績日の管理を通じて進捗状況を可視化

(3) ほたての苦悩

概要
マクロを利用した工程表テンプレートです。非稼働日の設定ができたり、日付を入力するとマクロで自動で工程表に反映されたりと、マクロを活用した効率化が特徴のテンプレートです。

特徴

  • 非稼働日管理:休日などの非稼働日を登録しておけば工程表に反映されます
  • マクロによる入力支援:ユーザーが日付を入力すればマクロによって自動で工程表が出来上がります

4. エクセルテンプレートのカスタマイズ術

テンプレートをダウンロードしたら、そのまま使うより、自社やプロジェクト特性に合わせてカスタマイズすると、使い勝手がさらに向上します。

  • 作業項目名をプロジェクト固有のフェーズに変える
    例)「基礎工事」「鉄骨組立」「設備配管」「内装仕上げ」など、実行する作業内容を反映。
  • 色分けルールを統一
    作業中、遅延、完了、問題発生など、状態に応じた色ルールを事前に決め、全員が統一理解することで可読性アップ。
  • 休日や祝日のハイライト
    週末列をグレーアウトしたり、祝日を赤文字で示したりして、稼働日と非稼働日を明確化。
  • 印刷・PDF化を想定したレイアウト調整
    紙に印刷して会議で使う場合、A3横などの用紙サイズに合わせて列幅や行数を整え、見やすいフォーマットにする。

5. カレンダー式工程表を活用した進捗管理のコツ

せっかくエクセルテンプレートを使っても、日々の運用が雑になると意味がありません。以下のコツを押さえて、計画書から進捗管理表として有効活用しましょう。

  1. 定期更新
    毎週、あるいは工区が変わる節目など、更新タイミングをあらかじめ決めます。最新状況を反映させ続けることで、常に有益な判断材料となります。
  2. 責任者明確化
    各作業工程に担当者や責任者を明記すれば、遅延が発生した際の問い合わせ先や改善施策の立案がスムーズです。
  3. 工程変更時の迅速反映
    天候不良、資材不足、追加工事などで計画変更が起きたら、すぐに工程表を修正します。これにより、すべての関係者が最新情報を共有可能です。
  4. 過去ログ保存
    計画変更や進捗遅れが生じた際、原因分析や反省会に役立つよう、過去バージョンの工程表も別名で保存しておくと、振り返りが容易になります。

6. 導入しやすいツールとの併用

エクセルテンプレートは使い勝手が良い反面、規模が大きくなったり、管理項目が増えたりすると更新作業が煩雑になる場合があります。その際、施工管理ソフトクラウド型プロジェクト管理ツールと組み合わせることで、以下のようなメリットを得られます。

  • 自動計算・自動更新
    工程変更時に関連タスクのスケジュールが自動調整されるソフトを使えば、エクセルで手動修正する手間が省けます。
  • リアルタイム共有
    クラウド上でプロジェクトメンバーが同じ工程表を閲覧・編集できるため、コミュニケーションロスが減少します。
  • モバイル対応
    スマートフォンやタブレットで現場から即時更新が可能なツールもあり、特に規模の大きい工事で効果的です。

7. まとめ

「カレンダー式工程表」は、月間・週間などの期間をベースにした視認性の高い管理手法で、建設業での工事計画や進捗管理に最適です。エクセル(excel)対応の無料テンプレートを利用すれば、初心者でもすぐに「作業工程表」や「月間工程表」「進捗管理表」を作成できます。

本記事のポイント

  • カレンダー式工程表は日付ベースでスケジュールを把握でき、関係者への説明が容易。
  • 月間や3か月単位など、プロジェクト期間に応じたテンプレートを選べば、中長期的な計画にも対応可能。
  • 色分けや条件付き書式で進捗状態を可視化すると、さらなる効果を発揮。
  • エクセルテンプレートを活用したうえで、プロジェクト管理ツールとの併用も検討すれば、大規模工事にも柔軟に対処できる。

ぜひ、この記事で紹介した無料エクセルテンプレート(雛形)をダウンロードして、自社プロジェクトや現場の進捗管理に役立ててみてください。カレンダー式工程表の導入で、よりスマートかつ効率的な建設現場運営を実現しましょう。


カレンダー式工程表の管理ならAnymore施工管理

エクセルで作るカレンダー式工程表は手軽でわかりやすい反面、以下のような限界もあります。

  • 更新作業の手間:プロジェクト規模が拡大すると、行数や項目数が増え、進捗状況の手動更新が煩雑に。
  • 複雑な依存関係の管理が困難:エクセルでは作業間の依存関係を自動で反映しにくく、計画変更の影響範囲を即座に把握することが難しい。
  • リアルタイム共有の難しさ:現場からの即時更新や、複数担当者が同時に編集する場合、ファイル管理が混乱する可能性がある。

こうした課題を解決するために、Anymore施工管理のようなクラウド型施工管理アプリの活用がおすすめです。

Anymore施工管理の特長

  • 自動計算・即時更新:作業間の依存関係や進捗状況が自動反映され、計画変更時も全体が瞬時に再計算。
  • リアルタイム共有:クラウド上でデータを一元管理し、現場・オフィスを問わず最新情報にアクセス可能。
  • スマートフォンやタブレット対応:移動中や現場での即時確認・更新が可能、コミュニケーションロスを低減。

エクセルテンプレートで工程表作成に慣れたら、次のステップとしてAnymore施工管理のようなプロジェクト管理ツールの導入を検討してみてください。効率的な施工管理環境を整えることで、コスト削減や工期短縮、品質向上といった効果を最大限に引き出せるでしょう。

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