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作業日報テンプレート3選【建設業】作成のポイント・活用法

「建設業向けの作業日報テンプレートを探している」「無料でダウンロードできるエクセルテンプレートが欲しい」「作業日報を効率的に活用したい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

作業日報テンプレート3選【建設業】作成のポイント・活用法

本記事では、建設業向け作業日報テンプレート3選を紹介します。無料でダウンロードできるエクセルテンプレートを厳選し、作成のポイントと活用法も解説します。すぐに使えるテンプレートで、作業日報業務を効率化しましょう。

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目次

作業日報とは?

作業日報とは、その日に行った作業内容を管理者に報告するための書類です。毎日の業務や進捗について記録し、1日の作業の振り返りや業務の進捗管理、情報共有に活用します。

建設業では、複数の作業員が同時に異なる作業を行うため、直接顔を合わせなくても現場の状況を共有できる作業日報は欠かせない書類です。法律で作成が義務付けられているわけではありませんが、労働安全衛生法を遵守していることを証明する重要な書類として、多くの現場で作成されています。

作業日報の基本項目

建設業の作業日報には、以下の項目を記載するのが一般的です。

分類項目
基本情報工事名、現場名、日付、天候、気温、記入者名
作業員情報作業者氏名、始業・終業時刻、休憩時間、時間外作業時間
作業内容工種、作業内容、進捗状況、使用機械、使用材料
その他メモ・備考、ヒヤリハット、翌日の予定、上長コメント

建設業で作業日報を作成するメリット

作業日報を適切に運用することで、以下のメリットが得られます。

メリット①:進捗状況の把握

作業日報を元に、工事の進捗状況を正確に把握できます。日々の作業内容、作業量、使用した資材の数量などを記録することで、工程表と比較しながら進捗を確認できます。遅延が発生しそうな箇所を早期に発見し、対策を講じることが可能です。

メリット②:労務管理の効率化

作業日報には始業時間や終業時間、業務内容などが記載されます。従業員一人ひとりの労働状況を把握できるため、過重労働の防止や適切な勤怠管理につながります。特に直行・直帰が多い現場では、作業日報が貴重な労務管理ツールとなります。

メリット③:コスト管理・人件費の最適化

使用資材や作業時間を日報から集計し、コストの最適化を図れます。資材の無駄使いを発見したり、人件費の配分を見直したりする際に役立ちます。実際の作業量に対して作業員が多すぎると判断した場合は、人員の再配置で無駄を減らせます。

メリット④:トラブルの防止・対応

建設現場でよくあるトラブルは、スケジュールの遅れです。作業日報で上司と密に連携をとり、工期遅れをできるだけ抑えることができます。また、トラブルが発生した場合も、日報に記録されたデータを活用して原因を特定し、再発防止に役立てられます。

メリット⑤:情報共有の円滑化

現場には協力会社を含め、さまざまなスタッフが出入りします。作業日報があれば、直接の報連相ができないタイミングでも、紙面による情報共有が可能です。コミュニケーションが円滑になると、伝達ミスから派生する労災事故発生リスクを低くできます。

建設業向け作業日報テンプレート3選【無料ダウンロード】

建設業で使える無料の作業日報テンプレートを3つ厳選してご紹介します。すべてエクセル形式でダウンロード可能です。

1. テンプレートBANK|作業日報 建設業向け(備考欄あり)

提供元TB株式会社(テンプレートBANK)
形式エクセル
料金無料(会員登録必要)
レイアウト横型
特徴作業時間・休憩時間・時間外の記入が簡単、備考欄あり

テンプレートBANKは、さまざまなビジネステンプレートを無料で提供するサイトです。建設業向けの作業日報テンプレートは、工事日報に必要な情報がまとめられており、作業時間・休憩時間・時間外の記入が簡単にできます。

テンプレートの特徴:

  • 工事名・現場名・天気・気温の記載欄あり
  • 作業員ごとの作業時間を一覧で確認可能
  • 備考欄で申し送り事項を記載できる
  • シンプルな横型レイアウトで見やすい

こんな現場におすすめ:複数の作業員の勤怠を一覧で管理したい現場、シンプルなフォーマットを求める現場

ダウンロードURL:https://www.templatebank.com/contents/daily-jobtime-report-4

2. 雛形ジャーナル|作業日報テンプレート 建設業向け

提供元雛形ジャーナル
形式エクセル・ナンバーズ
料金無料(登録不要)
レイアウト横型
特徴会員登録不要で即ダウンロード、Mac対応

雛形ジャーナルは、会員登録なしで作業日報テンプレートをダウンロードできるサイトです。エクセルだけでなくナンバーズ形式にも対応しているため、Macユーザーにもおすすめです。

テンプレートの特徴:

  • 会員登録不要で即ダウンロード可能
  • エクセル・ナンバーズの両形式に対応
  • 作業員ごとの作業内容を一覧で確認
  • 末尾の「メモ」欄に申し送り事項を記載可能

こんな現場におすすめ:すぐにテンプレートを使いたい現場、Macを使用している現場

ダウンロードURL:https://hinagata-journal.xyz/24

3. テンプレートBANK|作業日報 建設業向け(シンプル/縦型)

提供元TB株式会社(テンプレートBANK)
形式エクセル
料金無料(会員登録必要)
レイアウト縦型
特徴検印欄あり、作業内容欄が大きい、メモ欄で申し送り可能

テンプレートBANKの縦型テンプレートは、作業内容の欄が大きく作られているのが特徴です。作業内容を詳細に記入したい現場に最適です。

テンプレートの特徴:

  • 工事名・天候・気温の記入欄あり
  • 検印欄があり、責任の所在を明確化
  • 作業内容欄が大きく、詳細な記入が可能
  • メモ欄で現場の申し送りがスムーズ

こんな現場におすすめ:作業内容を詳しく記録したい現場、検印による承認フローが必要な現場

ダウンロードURL:https://www.templatebank.com/contents/daily-jobtime-report-1

テンプレート比較表

3つのテンプレートを比較表にまとめました。

テンプレート名レイアウト会員登録形式特徴
テンプレートBANK(備考欄あり)横型必要エクセル作業員一覧管理向け
雛形ジャーナル横型不要エクセル・ナンバーズ即ダウンロード・Mac対応
テンプレートBANK(シンプル/縦型)縦型必要エクセル詳細記入・検印欄あり

作業日報テンプレートの選び方

建設業向けの作業日報テンプレートを選ぶ際のポイントを解説します。

ポイント①:建設業向けのテンプレートを選ぶ

インターネットで調べるとたくさんの日報用テンプレートがヒットしますが、その大半は建設業向けではありません。建設業と他の業界では日報の書き方が異なります。

例えば建設業では、複数の従業員の作業内容を1つにまとめて日報を作成するのが一般的です。一方、他の業界では従業員1人につき1つ日報を作成するケースが多いです。

テンプレートを探す際は、タイトルに「建設業向け」と記載されているものを選びましょう。

ポイント②:必要な項目が揃っているか確認

テンプレートによって、内容がわずかに異なります。例えば備考欄付きのテンプレートもあれば、ないものもあります。

必要な項目が揃っているかをしっかり確認しましょう。「とりあえずテンプレートを使っておけば大丈夫」という考えはおすすめしません。

建設業の作業日報で特に確認すべき項目:

  • 工事名・現場名の記載欄
  • 天候・気温の記載欄
  • 作業時間(始業・終業・休憩・時間外)
  • 工種・作業内容の記載欄
  • メモ・備考欄(ヒヤリハット記載用)

ポイント③:自社の運用に合わせてカスタマイズ

必要な項目が揃ったテンプレートが見つからない場合は、テンプレートを自社向けに編集しましょう。建設業向けの工事日報テンプレートはエクセル形式が大半なので、後から編集を加えることが可能です。

ゼロから作成するよりは編集の方が簡単ですが、手間がかかるので、最初から必要な項目が揃っているテンプレートを選んだ方が効率的です。

作業日報作成のポイント

作業日報作成のポイント

作業日報を効果的に作成するためのポイントを解説します。

ポイント①:当日中に作成する

作業日報は、その日の作業が終了した時点で作成するのが基本です。何日も書き溜めず、毎日書く癖をつけましょう。記憶が新しいうちに記録することで、情報の正確性を担保できます。また、リアルタイムに書くことで反省点を翌日から改善できます。

ポイント②:事前に記入できる項目は準備しておく

作業日報は、表形式で作成するのが便利です。現場名称や作業員の名前など、すでにわかっている情報は事前に整理しておきましょう。当日の記入作業を効率化できます。

ポイント③:5W1Hを意識して簡潔に書く

作業日報は、誰が読んでもわかりやすい文章に仕上げましょう。5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)を意識して記載すると、情報の抜け漏れを防げます。

ポイント④:具体的な数値を記入する

「たくさん作業した」ではなく「8時間作業した」、「資材を使った」ではなく「コンクリート5㎥を使用」のように、具体的な数値で表現しましょう。正確なコスト算出やデータ分析に役立ちます。

ポイント⑤:ヒヤリハットも記録する

建設現場では安全管理が重要です。危険を感じた事例(ヒヤリハット)も作業日報に記録しておきましょう。過去のヒヤリハット事例を参考にすることで、類似する問題を未然に防ぐことができます。

作業日報の活用法

作業日報を有効活用することで、現場運営の効率が大幅に向上します。

活用法①:進捗管理への活用

作業日報をもとに進捗状況を確認し、計画との差異を把握します。必要に応じてスケジュールを調整し、工期を守るための適切な対応が可能です。予定外の作業や追加工事が発生した場合も、その内容と理由を日報に記録することで、工程管理や契約変更の根拠として活用できます。

活用法②:コスト分析への活用

使用資材や作業時間を日報から集計し、コストの最適化を図ります。資材の無駄使いを発見したり、人件費の配分を見直したりする際に役立ちます。また、類似の工事案件の見積もり作成時にも、過去の作業日報のデータを参考にすることで、より精度の高い積算が可能になります。

活用法③:品質管理への活用

日報に記載された作業内容や作業条件をもとに、品質基準を満たしているかを確認します。天候情報や作業員の体調など、作業に影響を与える要素も記録しておくと、より精密な分析が可能です。

活用法④:トラブル対応への活用

トラブルが発生した場合、日報に記録されたデータを活用して原因を特定します。天候の変化、地盤の状況、周辺環境の変化など、トラブルの原因となり得る要素を日々記録しておくことで、後日のトラブル対応や保険請求の際に客観的な根拠として活用できます。

活用法⑤:ノウハウの蓄積

作業日報の継続は、ノウハウの蓄積になります。特に失敗したときの対応を記入しておくと、過去の作業日報から学ぶことで同じミスの繰り返しがなく、素早く対処できるため、作業効率が向上します。

作業日報の運用ポイント

作業日報を効果的に運用するためのポイントを解説します。

ポイント①:フォーマットを統一する

フォーマットが現場ごとに異なると、情報の一貫性が失われ、管理が煩雑になります。社内で使う作業日報は、項目と記入方法を必ず統一しましょう。正確な人事評価もできなくなるため、統一したテンプレートの使用を徹底することが重要です。

ポイント②:テンプレートの格納場所を共有する

「フォーマットはどこにしまってあるのかわからない」という状態では、取り組みが形骸化してしまいます。必ず格納場所を従業員と共有しておくことが重要です。

ポイント③:管理者が二重チェックを行う

作業日報の記入を作業員に一任した場合、記入漏れや記入ミスが発生するかもしれません。特に人件費に関わる作業時間といった項目を間違えると、人件費トラブルが発生する恐れがあります。管理者による二重チェックを徹底しましょう。

ポイント④:管理者からフィードバックを行う

日報を提出しても反応がなければ、作業員のモチベーションは下がり、形骸化してしまいます。管理者が日報にコメントを記入する、記載内容の不明点を問い合わせるなどの取り組みが効果的です。「上席が内容をきちんと確認してくれている」という意識が生まれれば、作業日報の質も上がっていきます。

ポイント⑤:データを分析・活用する

作業日報はただの記録ではなく、現場の改善に役立つデータです。日報のデータを分析し、作業の効率や品質に関する傾向を把握しましょう。そのデータを基に具体的な改善策を立て、実行することで、作業効率やコスト削減が実現できます。

エクセルテンプレートと施工管理アプリの比較

作業日報の作成方法として、エクセルテンプレートと施工管理アプリの2つがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較します。

エクセルテンプレートのメリット・デメリット

メリットデメリット
無料で使える手入力によるミスが発生しやすい
カスタマイズが容易ファイル数が増えると管理が煩雑
導入コストがかからないリアルタイムの情報共有が困難
操作方法を知っている人が多い現場からの入力が難しい

施工管理アプリのメリット・デメリット

メリットデメリット
スマホから現場で入力できる導入・運用コストがかかる
リアルタイムで情報共有が可能操作に慣れるまで時間がかかる
データの一元管理・集計が容易インターネット環境が必要
写真や位置情報も記録可能小規模現場では費用対効果が低い場合も

まずは無料のエクセルテンプレートから始め、作業日報の運用が定着したら施工管理アプリの導入を検討するのがおすすめです。

テンプレート使用時の注意点

エクセルの作業日報テンプレートを使用する際の注意点を解説します。

注意点①:テンプレートがあるからと安心しない

いくらテンプレートが素晴らしくても、作業員がきちんと記入をしてくれなければ意味がありません。「テンプレートがあるから工事日報に関する心配は不要」という考えは間違いです。作業日報は当日に仕上げるよう徹底し、読み手のことを考えて簡潔にわかりやすく記載してもらいましょう。

注意点②:記入ミス・記入漏れに注意

数値や時間の記入漏れやミスがあると、正確なコストが算出できず、誤ったデータを蓄積することになります。日報の意味を理解し、正確に記載することを徹底しましょう。

注意点③:セキュリティ対策を忘れずに

作業日報には工事の詳細情報や個人情報など、機密性の高いデータが含まれることがあります。エクセル管理の場合、ファイルの紛失やデータ漏洩を防ぐためのセキュリティ対策が必要です。パスワード設定やアクセス権限の管理を行いましょう。

まとめ

作業日報は、建設業の現場管理において不可欠な書類です。無料のエクセルテンプレートを活用すれば、コストをかけずに作業日報の運用を始められます。

本記事のポイント:

  • 作業日報は進捗管理・労務管理・コスト管理に不可欠
  • 建設業向けのテンプレートを選び、必要項目が揃っているか確認
  • 当日中に作成し、5W1Hを意識して簡潔に書く
  • フォーマットを統一し、管理者がフィードバックを行う
  • データを分析・活用して現場改善につなげる

作業日報の作成・管理をさらに効率化したい場合は、施工管理アプリの導入も検討してみてください。

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