
【建設業】工程表の作成アプリを契約する際に確認するべきポイント10選
公開日:2025.02.21
▼ 目次
建設業界では、工程管理はプロジェクト成功の鍵を握る重要な要素です。施工のスケジュール調整や進捗管理、各工程間の連携を円滑に行うためには、正確で柔軟な工程表の作成が不可欠です。
近年、従来の紙ベースやエクセルなどの手法に代わり、専用の工程表作成アプリが注目されています。こうしたアプリは、現場とオフィスの間でリアルタイムに情報共有ができるほか、工程管理の効率化やリスクの低減にも大いに貢献します。
しかし、数あるアプリの中から自社のニーズに最適なものを選ぶためには、導入前に確認すべきポイントを十分に理解しておく必要があります。本記事では、工程表作成アプリを導入する際に確認するべき10の重要ポイントについて、具体的な事例やポイント解説を交えながら詳しく解説します。

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1. ユーザーインターフェースと使いやすさ
まず最初に確認すべきポイントは、アプリのユーザーインターフェース(UI)の使いやすさです。現場作業員や管理者が直感的に操作できる設計かどうか、また、初めて使う人でも迷わずに利用できるかが重要です。シンプルで分かりやすいUIは、教育や研修にかかる時間を短縮し、現場の即戦力化を促進します。
2. 案件横断工程表機能があるか
工程表作成アプリには、案件ごとの工程表機能があるのが基本ですが、案件横断の横断工程表機能があると非常に便利です。
複数の案件の工程を見比べながら、担当者ごとのスケジュールの被りがないように工程を調整することができるので、ダブルブッキングの防止や、無理な日程を組んでしまうことによるトラブルを防止できます。
3. 工程のフィルタ機能があるか
ほとんどの建設会社・建築会社では、複数の案件・現場を同時に対応をしています。数が多い場合には同時に10件以上の現場を管理する必要があるため、工程の種類や、担当者、完了状況等の条件で、工程をフィルタできる機能は必須と言えます。
4. 工程表をPDFで出力できるか
作成した工程表を外部の方に共有したり、印刷して現場に持参するためには、PDFでの出力が欠かせません。画面の印刷ではなく、機能としてPDFで出力した上で印刷できるのかを契約前に確認しておきましょう。
5. 工程表をエクセルで出力できるか
施工管理アプリを使っているのにエクセルでの出力となると、少し時代に逆行しているような印象を受けるかもしれませんが、エクセルで出力できると非常に便利です。例えば、エクセルで他のメンバーに共有したり、エクセルのフォーマットを修正して、決められた報告様式に落とし込んだりと柔軟な対応ができるようになります。
6. ガントチャート・カレンダーの両方の機能があるか
通常施工管理アプリで提供される工程表機能は、「ガントチャート」方式の工程表ですが、カレンダー式の工程表も見られると、工程の重なりや、将来の見通しを確認することが簡単にできるようになります。カレンダー式工程表に関しては、月次のカレンダーに加え、週次、日次のカレンダーが表示できるとより精緻な管理ができるようになります。
7. 工程の「予定」と「実績」「期日」の管理ができるか
工程表の作成アプリで見落とされがちなのが、「予定」の管理なのか、「実績」の管理なのかという点です。あるアプリでは、「実績」のみ管理することができますが、その工程が当初どのような予定だったのかという点は上書きをされてしまいます。精緻な管理のためには、予定・実績・期日は独立して管理ができる必要があります。
8. 下請けを含む担当者の管理ができるか
それぞれの工程について、担当者の管理ができることは必須条件です。また、直接依頼した担当者だけではなく、その担当者がさらに孫請けや、社内の他のメンバーに再依頼をすることも想定し、依頼の履歴をツリー状で追えるようになっていないと、どの工程を、具体的に誰が担当しているのかを把握することができません。
9. 工程の遅延や対応漏れに関するアラート機能があるか
多くの現場の工程を管理していると、必ず、当初の予定よりも工事のスケジュールが延長したり、期日に設定されている日程から遅れが生じたり、といったトラブルが発生します。そのようなトラブルを未然に防ぐために、「期日から5日前にアラートを出す」といったようなアラートを表示できる機能があれば、施工品質を改善することができます。
10. スマートフォン・タブレットでの利用に対応しているか
最後に、現場からの利用も想定して、工程表機能は、スマートフォン、タブレットからも少なくとも確認・更新ができるような仕様になっている必要があります。
まとめ
工程表の作成アプリは、建設業界の工程管理におけるデジタル化の鍵を握るツールです。今回ご紹介した「確認すべき10選」のポイントは工程表作成業務を効率化する上で不可欠な要素となります。以下に改めて10のポイントを整理すると、
- ユーザーインターフェースと使いやすさ
- 案件横断工程表機能があるか
- 工程のフィルタ機能があるか
- 工程表のPDF出力機能があるか
- 工程表のエクセル出力機能があるか
- ガントチャート・カレンダーの両方の機能があるか
- 工程の「予定」と「実績」「期日」の管理ができるか
- 下請けを含む担当者の管理ができるか
- 工程の遅延や対応漏れに関するアラート機能があるか
- スマートフォン・タブレットでの利用に対応しているか
これらの観点から自社のニーズや現場の実情に合わせたアプリを選定することで、工程管理の精度が向上し、結果として工期短縮やコスト削減、安全性向上といった効果が期待できます。
そして、上記10のポイントを全て満たす工程表作成アプリが、「Anymore施工管理」です。Anymore施工管理を使って、工程表作成・確認業務を効率化し、ワンランク上の工程管理を目指しましょう。

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